Laravelのバージョン確認を初心者向けに解説

今回はLaravelのバージョン確認方法についてまとめていきます。

「追加開発を受けるために、まずはLaravelのバージョンを教えてください」

「我が社で運用しているサイトに使っているLaravelでセキュリティチェックをするためにまずはバージョンを知りたい」

そんな場面に遭遇した非エンジニアの方やLaravelやPHPアプリケーション自体を初めて触るエンジニアに向けた記事になります。

composerファイルで確認

最初に大道の解決方法としては composer.jsoncomposer.lock ファイルに記載されている番号を確認する事でわかります。

プロジェクトのソースファイルを確認できる場合にはこの方法が一番お手軽です。

composer.json とは Composer というPHPのライブラリ管理ツールの指示書のようなもので、このファイルに使用するLaravelのバージョンを指定しないとLaravelは使う事ができません。

まずは composer.json を確認していきます。

Laravelの10系で初回作成時にはこのファイル構造になっています

composer.json はテキストファイルなので、テキストファイルとして開けるメモ帳やテキストエディットで開く事で中身を確認できます。

laravel/framework の記載を探します。

"laravel/framework": "^10.10",

となっているのが分かります。

「^10.10」の部分が重要で、これは「10.10以上のバージョンを使う」という指定になります。

この数字でなんとなく解る人はわかります。

「composer.json には “laravel/framework”: “^10.10”, という記載があったので10.10以上のバージョンを使っています」

とLaravel経験がある人に伝えれば話は進む可能性は高いです。

もっと詳細に確認したい場合には composer.lock ファイルを確認します。同様にテキストファイルとして開いて「laravel/framework」の記載を探します。

composer.lock ファイルは行数がとにかく多いので (7945行ありました) テキストエディタの検索機能を使用して探してください。

検索された文言のすぐ下の行にバージョンが記載されています。今回の内容は以下になっていました。

            "name": "laravel/framework",
            "version": "v10.13.5",

「”version”: “v10.13.5″」なのでバージョン10.13.5という事が分かります。

より正確なバージョンはこちらを確認しましょう!

ソースファイルが無い場合

ソースファイルが無い… そんな状況は考えたくありませんが、運用しているサービスのみがあって、ソースファイルが手元に無い状態、閲覧できない状態を想定してみます。

そんな状況になってないで欲しい所ではありますが。。

まずは公開サーバーにアクセスできるように準備します。これが出来なければ手詰まりです。

仮定としてレンタルサーバーで動かしていた場合、ftp等を使用してファイルの確認ができます。(エックスサーバーの場合にはこちら https://www.xserver.ne.jp/manual/man_ftp_spec.php )

これで前述の composer.lock などを確認することでバージョン確認をする事ができます。

Laravelの実行環境がある場合

この場合にはとても簡単です

artisanコマンドを実行したり

$ php artisan --version
Laravel Framework 10.13.5
$

Controllerなどで以下の記述をすれば確認できます

// ControllerやModelファイル
dd(app()->version());

// blade.php 等のviewファイル
{{ app()->version() }}

Laravel バージョン確認、終わりに

以上、Laravel バージョン確認方法でした。

composer.json などを確認すれば解るようになる、という内容でした。

バージョンの確認をしたくなる場合としては

  • 初めて学ぶので実行の確認をしたい
  • 追加開発などの委託をするので情報をまとめたい
  • セキュリティチェックをしたい

のどれかになるかと思います。

委託やセキュリティチェックの場合にはサポート期間内のバージョンかを確認することもオススメします。

https://laravel.com/docs/10.x/releases#support-policy

https://laravelversions.com/ja

公式ドキュメントにもアップデート方法などが記載されています。

2023年6月現在ではLaravel8系のサポートは終了しているのでアップデートする必要があります。サポート終了したと言うことは新たに発見された抜け道が放置されている状態で、データ漏洩の危険性があります。

バージョンアップの方法についてはこちらの記事でも取り扱っています

以上、お疲れ様でした。

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