Node.jsのORMライブラリを比較

Node.jsのORM(Object-Relational Mapping)は、データベースとの相互作用を簡素化するためのツールやライブラリのことを指します。

ORMは、データベースのテーブルをJavaScriptのオブジェクトにマッピングし、データの取得、挿入、更新、削除などの操作を行う際に、より抽象化された方法を提供します。

Node.jsのORMライブラリは様々な物があり、どれを選べば良いのか解らなかったため、比較しやすい情報をまとめていこうと思います。ORMライブラリを採用する参考にしていただけたらと思います。

※執筆時の2023年8月11日現在の情報で比較しています

今回取り扱うORMライブラリ

直近1ヶ月以内で更新されていない物は外しており、人気がある5つを比較していきます。

Googleトレンド

過去5年分のライブラリトレンド

人気度としては

  1. prisma
  2. typeorm
  3. sequelize

とGitHubのスター順と変わりはない様子です。

「prisma」の人気度が高いですが、ORMライブラリ以外の情報も入っている可能性はあります。ですが、prismaで検索するとORMライブラリのページが出てくるのでそこまで間違っていないかとは思います。

プロジェクトへ採用する時の注意点

ORMを採用する際に注意すべきいくつかのポイントがあります。

  • データベースのサポート
    • プロジェクトで使用するMySQLやPostgreSQLのサポートがあるか
  • カスタマイズ可能性
    • カスタムクエリの実行やトランザクション
  • コードの可読性と保守性
    • 読みやすく、定期的に更新されているライブラリ
  • 学習コスト
    • メンバー内に使用経験があるか、ドキュメントの整備や日本語の情報量
  • データベースのマイグレーション
    • テーブルスキーマの変更機能に対応しているか

総合的に、プロジェクトのニーズや要件を見極めてチームのスキルセットに合ったORMを選択しましょう。

prisma

https://github.com/prisma/prisma

Prismaは、Node.jsおよびTypeScript向けのモダンなORM(Object-Relational Mapping)およびデータベースツールキットです。

Prismaは、データベースとのやり取りを簡素化し、効率的かつ型安全な方法でデータベースを操作できるように設計されています。以下に、Prismaの主な特徴と機能を解説します。

マイグレーション機能に対応しているライブラリも提供しており、最も勢いがあるライブラリです。

typeorm

https://github.com/typeorm/typeorm

TypeORMは、Node.jsおよびTypeScript向けのオブジェクトリレーショナルマッピング(ORM)ライブラリです。

TypeORMを使用することで、データベースとの相互作用を簡素化し、型安全で抽象化された方法でデータベース操作を行うことができます。

私自身こちらのライブラリは使用した経験がありますが、ActiveRecord形式のパターンを使えるので使いやすかった記憶があります。

sequelize

https://github.com/sequelize/sequelize

Sequelizeは、Node.jsおよびJavaScript/TypeScript向けの非同期のORM(Object-Relational Mapping)ライブラリです。

Sequelizeを使用することで、データベースとの相互作用を抽象化し、オブジェクト指向的な方法でデータベース操作を行うことができます。

今回取り上げているORMライブラリの中で最も古く、歴史が長いです。

objection.js

https://github.com/Vincit/objection.js

Objection.jsは、Node.jsおよびJavaScript/TypeScript向けのSQLクエリビルダーとORM(Object-Relational Mapping)ライブラリです。

Objection.jsは、データベースとのやり取りを簡素化し、柔軟で型安全な方法でデータベース操作を行うことができるように設計されています。

mikro-orm

https://github.com/mikro-orm/mikro-orm

MikroORMは、Node.jsおよびTypeScript向けのモダンなORM(Object-Relational Mapping)ライブラリです。

MikroORMは、データベースとの対話をシンプルかつ効率的に行うためのツールであり、ORMとODM(Object-Document Mapping)の両方をサポートしています。

最後に

これらのORMライブラリは、それぞれ異なる特徴を持っており、プロジェクトのニーズや開発者の好みに合わせて選択することができます。

使用するORMに関するドキュメントやチュートリアルを参考にしながら、適切なライブラリを選択してデータベース操作を行いましょう。

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