Laravel公式のエコシステムやパッケージを一覧でまとめてみる

Laravelフレームワークはとても人気があるので利用者も大変多く、日夜アップデートされており使いやすくなっています。

基礎的な部分だけをフレームワークとして提供しており、プロジェクトによって必要になる会員登録のシステムや決済システム、開発環境の構築などを後付けできるようにエコシステムとして提供されています。

そのエコシステムが公式ドキュメントから紹介されているのですが、毎回自分のプロジェクトに必要な物なのかを調べるのが面倒になり、一旦自分用にまとめてみようと思ったのが発端です。

この記事を読む事で「公式からサポートされているLaravelで出来る事」というのがわかるようになります。

今回は公式のエコシステムやパッケージをまとめていますが、公式以外でも可能になる機能が存在するので、よければ探してみてください。

ちなみに、公式のエコシステムと言っている所はLaravel公式トップのこの部分や

公式ドキュメントのサイドバー「Packages」やフッターの「ECOSYSTEM」の箇所で紹介されているライブラリ等のことです。

Laravel向けに公開されている課金制のWebサービスやオープンソースライブラリが対象です。

Laravelのエコシステム一覧

現在(2023年9月12日)の最新であるLaravel10系で紹介していきます。現在30個ありました。

パッケージ名提供形式解説
ForgeWebサービスLaravelアプリケーションを各種プロバイダーにデプロイするためのサーバー管理の簡素化
VaporWebサービスAWS を利用した Laravel のサーバーレス デプロイメント プラットフォーム
HerdローカルアプリケーションLaravel等のPHP開発環境を一括で構築
Breezeオープンソース最小限の認証システム
Cashierオープンソースサブスクリプション請求サービスの構築。StripePaddle が用意されている
Duskオープンソースブラウザ自動化や結合テストAPIの提供
Echoオープンソースリアルタイムのライブ更新をするためのWebSocket接続を実現するJavaScriptライブラリ。
Laravelのイベントをbroadcastした際の受け手になる
EnvoyWebサービスPHPやLaravelがデプロイ出来るサーバー環境
Fortifyオープンソースバックエンドのみの認証システム
Folioオープンソースページベースのルーターを提供。1ファイル置くだけでルーティング作成されてページ表示が可能になる
HomesteadオープンソースLaravel環境の構築。Vagrantのboxで実行環境の構築
HorizonオープンソースRedisキューの管理用ダッシュボードを提供
InertiaオープンソースReact、Vue、Svelteアプリを提供。API構築をせずにLaravelをバックエンドに設定できるツール
Jetstreamオープンソース完全な認証システム。チーム管理機能や登録後ユーザーのプロフィール編集に対応
Mixオープンソースcssやjsのコンパイルツール。webpackのビルドをLaravel用にカスタマイズ済みのライブラリ
LivewireオープンソースPHPのみでフロントエンドの動的表示に対応。JavaScriptの記述が最小限になる
NovaライセンスツールLaravelの管理画面
OctaneオープンソースOpen Swoole、Swoole、RoadRunnerを利用したパフォーマンス改善ツール
PassportオープンソースOAuth2 サーバー実装の提供
Pennantオープンソース機能フラグパッケージ。機能の段階的な公開やA/Bテストの実施に使用できる。
PintオープンソースPHPコードスタイル修正ツール。静的解析。PHP-CS-Fixer の上に構築されている。
Precognitionオープンソースフォーム送信をする前にLaravelで設定したバリデーションルールで検証することを提供
PromptsオープンソースLaravelやPHPでのコマンドラインで入力フォームを作成する際にわかりやすい表示を提供
SailオープンソースDockerによるLaravel開発環境を設定し、対話するためのコマンドラインツール
SanctumオープンソースAPI向けのシンプルなトークンベース認証システムを提供
Scoutオープンソース全文検索を実現するためのドライバーとEloquentレコードとの同期を実現
SocialiteオープンソースOAuth プロバイダーで認証する方法を提供。
Facebook, Twitter, LinkedIn, Google, GitHub, GitLab, Bitbucket, Slack 等に対応
SparkWebサービスLaravelアプリケーションのサブスクリプションプランの定義。JetstreamやBreezeと組み合わせられる
TelescopeオープンソースLaravel開発時の管理画面を提供。ログの閲覧やデータベースクエリ、スケジュールタスクの閲覧に対応
ValetローカルアプリケーションmacOS向け、とても軽量なPHP開発環境の提供

本来は Laravel 〇〇と掲載があるものもありますが、今回は省略して区別しやすくまとめてあります。

基本的にはオープンソースで composer で入れるだけで使えるように提供されていますが、物によってはWebサービス内で課金しないと使えなかったり、composerではないインストール方法が必要であったり様々です。(提供方式など区分けが適切ではないかもしれません。)

デプロイ環境の提供であったり、開発環境や認証システム周りは知っていたのですが、とにかく数が多いのでキャッチアップできていなかったエコシステムもありました。

例えば Folio なんかは執筆時(2023年9月12日)の3週間前にv1.0.0が公開されて使えるようになっている最新機能です。

新しいエコシステムなど、Laravelの最新情報は Laravel News が参考になりそうです。ニュースレターの登録しておけば自然と情報が入ってきます。

終わりに

以上、Laravelのエコシステムやパッケージについて一覧にまとめてみました。

  • 全文検索するためのエコシステムって名前なんだったっけ?
  • 公式で対応している機能実装のためのライブラリって何があるの?

などの疑問が解消できましたら幸いです。

今回も、お疲れ様でした。

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